過疎の流れを逆流

長靴ホッケーってご存じですか?

アイスホッケーを長靴はいてやるやつです。滑ったり転んだりなんとも楽しいスポーツです。

数年前、わずかに3人だったのが、昨晩は13人でした。

今から5年前、我々が移住してきた初めての冬。地域で仲の良い人から声を掛けられ、真冬の夜に私は小学校のグラウンドにいました。

何をするかって?

水まきです。

学校のグラウンドの雪を固めて、そこに水をまいて、スケートリンクを作るのです。

かつて、ここの小学校はスキー授業ではなくスケート授業でした。そのころは保護者の数も多く、総出でとても大きなリンクを作っていたと聞いています。

ところが、私達が移住してきたときからスキー授業に変わりました。

温かい冬になり、大きなリンクが作りづらくなったというのも理由ですが、この毎晩の水まき作業が大変でなかなか保護者達が集まらなくなったのもまたひとつの理由でした。

スケート授業が無くなったのですから、もうリンクを作る必要は無くなっていたのですが、それでも町のほんの少しの有志達が「子どもたちにスケートをさせてあげたい」「長靴ホッケーを続けたい」との想いから水をまいていたのです。

私がグラウンドに行ったとき、そこにはたった2人しかいませんでした。30メートル×60メートルのリンクに水を蒔くのに、私をいれてもたった3人です。

それでも我々は毎晩毎晩マイナス10度以下のグラウンドで水をまき続けました。

なんとかリンクができ、子どもたちはとても喜んでスケートをしています。そんな姿を見ると3人でも1人でも続けていかなければいけないと感じたのです。

平取町では毎年2月に全町の長靴ホッケー大会があり、我々の地域からも1チーム(8人)出ていました。当時は、このたった8人を集めるのに苦労する程度のもので、大会自体の参加チーム数も減り始め、数年後には無くなってしまうのではないかとささやかれる程でした。

ところが

我々は地域の若い連中に声をかけ、少しずつ仲間を増やしていきました。

翌年には2チーム出場。さらにその翌年には3チーム出場。そして昨年はなんと4チーム出場にまでなりました。

わずかに3人で毎晩続けていた水まきも、多いときには十数人も集まるようになり、すっかり地域のスポーツ、地域のイベントとして定着しました。

そして

昨晩、リンク造成と大会諸々に関しての今年度最初の打合せがあり、そこに集まった仲間の数


13人


参加者ではなく、スタッフが13人です。都合が悪く、来られなくなったスタッフも入れると15人以上のスタッフです。

消えかかっていた火が、赤々と燃えていました。

「こんなことから始まるんだ。下を向いていたらダメなんだ」

そう、強く感じた夜でした。

過疎の流れを逆流” に対して1件のコメントがあります。

  1. 名犬ビート より:

    私の小学生のころ、母校のN負小学校では生徒が先生と一緒に毎夕、水をまいていましたね。そういったいつの間にかなくなったものの価値みたいなもの。見つめ直すって大事ですよね。インフルエンザ拘束も自主解除しました。今日もがんばりましょう。

  2. がんちー より:

    札幌に来た頃、「え~スキーしたこと無いの~。学校で習わ無かったの?」
    と訊かれる度に、「授業はスケート。目の前のリンクで。」と答えるのが
    誇りでした。そうですか・・・、スキー授業になっちゃいましたか。
    雪が降る前に塩を撒いて、雪が降ったら横一線に腕を組んで長靴で踏み
    しめて、リンク造りも授業の一環だったんですがね。
    春先、グランドに残るリンク跡が毎年見られる様、頑張って下さい。

  3. 田舎のチカラ より:

    >netnaviさん

     情報提供ありがとうございます。
     普通のカーリングも面白いと聞きますが、やかんカーリングはさらに楽しそうですね。
     長靴ホッケーのみんなにも話してみよっと…

  4. 田舎のチカラ より:

    >名犬ビートさん

     N負小学校だったんすか。
     F内でも、子どもたちと一緒に雪ふみしたりしていたと聞いています。

     変わっていって良いものと、失ってはいけないものってあると思うんすよ。

  5. 田舎のチカラ より:

    >がんちーさん
     
     がんちーさんって、札幌市内に勤務してて、大通公園あたりを浮遊して過ごしてるんですか。(ブログ拝見しました)

     がんばりますよ。
     スケートリンクの火を消さないように…

     火、つけたら溶けちゃいますか 笑

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