西脇小児医療を守る会

「小児科を廃止しました」「病院の閉鎖を決めました」

珍しい話ではありません。困っているという話を聞くことは少なくありません。

もしも、それが他人事ではなく、あなた地域で起こったとしたら。

あなたはどうしますか?

少し前ですが、テレビで『西脇小児医療を守る会』について報じられていました。

その活動はこれまでも様々なメディアで取り上げられていたのでご存じの方も多いかと思いますが、西脇小児医療を守る会とは、もともとは『市立西脇病院小児科を守る会』という名称で、その名の通り兵庫県西脇市にある病院の小児科を存続させようという会です。

西脇病院では平成19年7月に小児科医が一人になり、入院診療ができなくなりました。

そして、それは入院診療が出来なくなっただけではなく、小児科自体がなくなってしまうことへの予兆でもありました。

その予兆を感じ、立ち上がった人達が平成20年に、村井さおりさんを代表として『市立西脇病院小児科を守る会』を立ち上げました。

同様の多くの地域でも、ここまでは同じかと思います。

そして、存続の会は反対運動、署名活動、陳情などを行っているようです。

けれど、西脇小児医療を守る会は少し違いました。

彼女たちは何かを(行政に)してもらうためのおねだり集団ではありませんでした。

自分が主体となる活動を始めたのです。

彼女たちもまた署名活動をはじめましたが、それは、行政への反発などではなく『私たちの思いを伝えるための署名活動』でした。

それだけではなく、彼女たちは会のメンバーが開業医の先生から子どもの病気について学び、同じ子育て中のお母さんに伝える、お母さんが賢くなるためのスタディーママという勉強会や、先生に感謝の気持ちを伝える活動などを行い、自らがどう変わらなくてはならないのか、そして、自らが何をしなければならないのかを考え、行動するという考え方だったのです。

そのことにより、西脇病院に小児科医がやってきました。

その医師は、彼女たちの活動を知っていました。地域住民が自ら考え、行動し、地域医療を医療機関とともに創り上げていこうという姿勢を知っていたのです。

過疎の町に住み、地域がどうこう、社会がどうこうという前に、自分たちの地域の未来をどうしなければならないのか?

自分は、地域は何をしなければならないのか?

行政や様々な機関におねだりするのではなく、それらが上手に機能していけるために我々がどうするべきなのか?

そんなことを考えさせられる話でした。

西脇小児医療を守る会” に対して1件のコメントがあります。

  1. しんかい0.5m より:

    お隣の夕張でも村上先生ががんばっていますが、コンビニ診療は各地域で産科、小児科の閉鎖を招いています。
    行政のねだりを当然とする感覚上の世代がいる限り、病院の診療機会が多いその世代にシフトせざるを得ないし、単身高齢世帯が多い地区では過疎も都会も関係ない状況では在ると思います。千代田区は限界集落ですしね。

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